普通の部屋よりも音が漏れにくい学校の音楽室や、音楽スタジオなどの防音室は、壁や天井、床に防音施工がされています。
音の伝わる仕組みを知ると、防音材の役割も理解する事ができます。
音が伝わる仕組みは、空気の振動が大きく関係しています。空気の少ない水中では音が聞こえにくくなります。
さらに、空気のない宇宙空間や、真空状態では、音が伝わらなくなります。
通常防音室とは、部屋から外に空気や壁・床・天井・建具などからの振動を伝えにくくした部屋のことを指します。
外に振動や空気が漏れなければ、そこから伝わる音も少なくなります。
遮音材、吸音材、制振材(制動材)といった防音材があります。どれも一つだけでは不十分であり、完璧な防音室を作るにはそれぞれの防音材をバランス良く組み合わせる必要があります。
遮音はその名の通り、音を遮断する事です。
ほんの少しの隙間でも空気の通り道があれば、音は外に漏れてしまいます。
特に窓は滑車によって隙間が常にある状態なので、音が漏れやすいのです。
遮音をする為には、質量がある壁面を確保したり、部屋に存在する全ての隙間をなくす必要があります。
重い遮音材ほど遮音効果は高くなります。
吸音材は柔らかい素材でできており、その名の通り中音域や高音域の音を吸収します。
吸音材は厚みや質量があるほどより効果が高くなります。
グラスウール12KGよりはロックウール80KGの方が、厚さ50ミリよりは100ミリの方が吸音率が高くなります。
空気の跳ね返りを弱める事で音が反響しなくなり、音が響きにくくなるのです。
空気の振動と固定物の振動で音は伝わります。また、建物が振動するだけでも音が伝わってしまいます。
壁だけではなく物体が触れている床、物体が触れていない天井、換気扇などの空調系統も防音施工が必要です。
特にマンションでは、床の防音施工がしっかり施工されていないと、下階の住民に音が伝わってしまいます。
中空構造を採ったり、振動を抑える制振マット(制動マット)などを敷くだけでも、音は伝わりにくくなります。
賃貸の場合、防音工事は簡単に行えません。それなら、防音室のある物件を探しましょう。
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